ブログ

月別アーカイブ: 2025年8月

地中送電線工事 ~都市と景観を守る電力インフラ~

皆さんこんにちは!

 

大分県日田市を拠点に送電線・通信線の工事を行っている

有限会社高倉産業、更新担当の富山です。

 

 

地中送電線工事 ~都市と景観を守る電力インフラ~


◆ 地中送電線工事とは?

 

地中送電線工事とは、地下に送電線を敷設する工事のことです。


都市部の幹線道路の地下や、公園・景観保護地域などで多く採用されます。

近年では「無電柱化」という言葉とともに注目されており、都市の安全性・美観向上に欠かせない存在となっています。


◆ 特徴とメリット

 

  1. 景観に優れる
     電柱や鉄塔がなくなるため、街並みがすっきり美しくなる。観光地や歴史的景観地区で特に効果的。

  2. 防災性が高い
     台風・豪雪・地震などの自然災害で倒壊や断線の心配が少なく、安定した送電が可能。

  3. 土地の有効活用
     電柱や鉄塔が不要になるため、道路幅や歩道を広く使える。


◆ 地中送電線工事の手順

 

  1. ルート設計
     道路や都市インフラの状況を踏まえて、地下のルートを決定。

  2. 電線共同溝(C.C.BOX)の構築
     複数の電力線や通信線をまとめて収容する管路を地下に設置。

  3. ケーブル敷設
     電線を管路に通し、絶縁や防水処理を施す。

  4. マンホール設置
     定期点検や接続のためのマンホールを適切な間隔で設置。

  5. 接続・試験
     端末処理や接続を行い、電圧・絶縁性能を確認。


◆ 課題とデメリット

 

  • 工事コストが高い
     掘削作業や地下構造物の設置が必要で、架空線より費用が数倍高くなる。

  • 工期が長い
     地下インフラとの調整が必要で、完成までに時間がかかる。

  • 点検の難しさ
     地中化された電線は目視で確認できないため、特殊な点検技術が必要。


◆ 今後の展望

 

地中送電線工事は「防災都市づくり」や「観光都市整備」の観点からますます重要になります。


特に大都市圏では、無電柱化が街づくりのキーワードとなりつつあります。

今後はコスト削減や効率化の技術革新が期待されます。


◆ まとめ

 

地中送電線工事は、


✅ 景観保護
✅ 防災性の向上
✅ 都市空間の有効利用

といった大きなメリットを持つ一方、コストや工期といった課題も抱えています。


地域特性や目的に応じて、架空送電線工事と地中送電線工事を使い分けることが重要です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

有限会社高倉産業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

大分県日田市を拠点に送電線・通信線の工事を行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

詳しくはこちら!

 

apple-touch-icon.png

架空送電線工事 ~電気を空から届ける仕組み~

皆さんこんにちは!

 

大分県日田市を拠点に送電線・通信線の工事を行っている

有限会社高倉産業、更新担当の富山です。

 

 

架空送電線工事 ~電気を空から届ける仕組み~


◆ 架空送電線工事とは?

 

架空送電線工事とは、鉄塔や電柱に電線を張って送電する工事のことを指します。


日本の風景でよく目にする高い鉄塔や電柱に張られた電線は、すべてこの工法によって設置されたものです。

長距離送電や都市部の電力供給に広く利用されており、電気インフラの中心的存在です。


◆ 特徴とメリット

 

  1. 施工コストが比較的低い
     地中に埋める工事に比べ、地上に鉄塔や電柱を立てる方が費用を抑えられます。

  2. 工事期間が短い
     ルートを確保できれば比較的早く設置可能で、復旧工事もスピーディー。

  3. 点検・修理が容易
     空中にあるため目視点検しやすく、ドローンを使った点検技術も発展しています。


◆ 架空送電線工事の手順

 

  1. ルート調査・設計
     地形や建物の配置を調査し、鉄塔や電柱の設置場所を決定。

  2. 基礎工事
     鉄塔や電柱を支える基礎をしっかり構築。地盤改良が必要になる場合もあります。

  3. 鉄塔・電柱の建設
     重機を使って鉄塔を組み立て、電柱を設置します。

  4. 電線の架設
     ワイヤーを用いて送電線を張り、適切な張力を確保します。

  5. 試験運転・送電開始
     電圧・絶縁抵抗を確認し、問題がなければ送電開始。


◆ 課題とデメリット

 

  • 景観への影響
     鉄塔や電線が景観を損なう場合があり、都市部や観光地では課題となります。

  • 災害リスク
     台風や地震、落雷による倒壊・断線リスクが高い。

  • 用地確保の難しさ
     山間部や都市部では、鉄塔・電柱を立てる土地の確保が難しい場合があります。


◆ まとめ

 

架空送電線工事は、コスト面・施工性・点検のしやすさで大きなメリットがあります。


一方で景観や災害リスクといった課題もあるため、地域ごとに最適な方式を選ぶ必要があります。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

有限会社高倉産業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

大分県日田市を拠点に送電線・通信線の工事を行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

詳しくはこちら!

 

apple-touch-icon.png